デジタル遺品 Galaxy S21の画面ロック解除と復旧
パターンロックのかかったAndroidスマホ

おひとりさま終活サポートサービスを運営する「一般社団法人包括安心協会」の知人であるファイナンシャル・プランナー(FP)の方から、画面ロックがかかったGalaxy S21(au)の復旧をご依頼いただきました。
ただし、このようなスマートフォンは必ずしも復旧できるとは限らないため、その点をご理解いただいたうえで作業に取りかかりました。
Googleアカウントのおかげで復旧が可能に
幸いにも、アカウントはGoogleベースで運用されており、知人のFPの方が可能な限りアカウント情報を調べてくださっていました。
その中にGmailアドレスが含まれており、そこからパスワードの再設定ができたことが、復旧成功の大きな要因でした。
また、重要なバックアップデータがクラウドに保存されていたことも幸運でした。
こうしてスマホ初期化からGoogleバックアップデータ戻しで復旧できたのです。
ちなみに、これはSIM契約が継続していたおかげでもあります。
このようにスマホがロックされて使えなくなった場合でも、すぐに解約するのは避けるべきです。
最低限、通話の発信を制限し、パケット通信も最小契約に変更したうえで、できれば半年以上はそのまま保管されることを強くおすすめします。
最後は「デジタル終活チェックリスト」を作成する
復旧が完了した後は、ID・パスワード一覧表、いわゆる「デジタル終活リスト」の作成に取りかかりました。

このリストをもとに、不要な契約を一つひとつ見直していきます。今回は、登録されていたURLが約70件。各サービスにログインして状況を確認する作業は、かなり根気が必要でした。
なお、「デジタル終活チェックリスト」には、スマートフォンの画面ロック方法(パスコードやパターン)も忘れずに記載しておくことをおすすめします。
そして、あらためて故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
どうか安心して、安らかにお眠りください。
合掌