デジタル終活の基本はID・PWの確認から
紙に残すだけではいけない
昨年から「デジタル終活」の講演依頼が増えてきて、今月は公益社団法人 全国消費生活相談員協会東北支部さんの総会でお話をさせていただきました。
題して「アクティブシニアのデジタル終活(遺産)」。
2016年、はじめてこの話をしたとき、ほとんどの方が正直ポカーんとされていましたが、ここにきて自分のリアルな問題と急速に意識され始めたようです。
またスマホやPCを使わないと生活に支障が出る状況は日々進んでいて、これらは「おサイフ」であり「個人情報のかたまり」と意識することも大切です。
正しいデータとして残すのがベスト
「ID・PWは書いてあるから大丈夫」という方も多いでしょう。
しかし私の経験上、そこに書かれている情報が正しい割合は「良くて3割」程度です。
なぜかというとパスワードは大文字小文字が区別されるのに、無意識のうちに大文字で書いてしまっていたり、あるいは1とl(エル)やi(アイ)、o(オー)と0(ゼロ)の区別がはっきりしないなどが代表例です。
さて上記の表はよく使うID・PWの例で、少なくともこれらアカウントは残すことを強くお勧めしつつ、できればエクセルなどにデータとして保存することが望ましいです。
そして最も大事なのが、紙でもエクセルデータでも、それが正しいことを確認することです。
一度サイトからログアウトし、再度IDとPWを入力してサイトが表示されればOKです。
もし何度やっても入れなければパスワード再設定をしましょう。
最後に、ロックされたスマホを開くのは相当高難度で不可能な場合も少なくありません。
若い方もID・PW確認表をできるだけ早く準備しましょう。