MRDBの今後について延命策を考えてみる

3つの問題点
MRDB

※追記 2020/1/21
Windows7のサポート終了に伴い記事を一部修正しました

このところMRDBシステム移行に伴うCSVデータ抽出のお問い合わせが増えています。
そこでMRDBの今後についてまとめました。ご担当者さんの参考になると幸いです。

なお、ここでは『MRDB V6.0(以下V6)』ベースのスタンドアロン、またはファイル共有システムについて述べています。『MRDB NE』も基本的には同じだと推察してますが、はっきりしないので考慮しておりません。(EDK作成分も同様)

現状は大きく3つの問題があると思われます。

1.システム改修のサポート体制
2.古いOSのセキュリティリスク
3.PCあるいはファイルサーバーの老朽化

では、ひとつずつ考えていきましょう。

システム改修のサポート体制

MRDBデータベースファイルの拡張子は「.mdb」ですが『Access』では開けません
(.mdbはMRDBのデータベース本体である「表(テーブル)」の集合体)

また「処理(プログラム)」の拡張子が「.mex」ならソース解析可能ですが「.meo」は実行専用形式のため解析できません。
データ抽出のみでしたら、当方の環境で出力可能です。

※開発モードの画面例

MRDB開発画面
MRDB開発画面
古いOSのセキュリティリスク

MRDBがインストールされたPCでweb系作業(メールなど)をする方もおられるでしょう。
でもこの運用はリスクが大きすぎます。
最低限アンチウイルスソフトは入れ、アップデートのためにのみネット利用しましょう。
なお定期的なウイルスチェックも必須です。

しかしこれは玄関や窓のカギが壊れている家にガードマンを雇うようなものであるのはご承知おきください。

PCあるいはファイルサーバーの老朽化

MRDBが稼働しているPCは経年劣化によるハードウェア故障が懸念されます。
もし何かしら障害が起きた場合、サポート終了OSはWindowsアップデートができないので新規インストールからの再設定は事実上無理です。

そのため古いPCなら、少なくともハードディスクは『AOMEI Backupper』などで新しいものにWindows丸ごとコピー(クローン)して交換することをお薦めします。
あるいは同ソフトでWindows丸ごとバックアップしておけば、最悪ハードディスク故障時にはこの時点まで戻せます。

そのうえで、
1.「xxx.prj」(プロジェクトファイル)をエディターなどで開いて下記情報を確認し
2.「.mex」フォルダ
3.「.mdb」フォルダ
4.「xxx.ddd」ファイル
5.「xxx.rec」ファイル
の5つは毎日バックアップしましょう。

※プロジェクトファイルは起動アイコンのプロパティでリンク先に記述してあります。
※1.4.5の「xxx」部分は共通ですが2、3は別名称になっていることがあります。

またこれらのファイルはMRDB本体と別な場所にあったり、ユーザー独自の関数が入っていることもあるので、MRDBインストールフォルダのバックアップも取りましょう。

Windows7のサポートが終了した現在、10PCで仮想化または移植が現実的

Windows VISTAからは移植、7からは10にアップグレード後に仮想化して対応した例です。
7から10へはその機種でアップグレードするのが一番無難で、その後移植なり仮想化することをお薦めします。※2020年1月20日時点でまだアップグレード可能

Windows10への移植実績
『AKAMARU(MRDB)』をWindows10に移行 その1
『AKAMARU(MRDB)』をWindows10に移行 その2 LETZ版
※追記 2020/3/29
『AKAMARU(MRDB)』をWindows10に移行 その3 Windows7を仮想化

お見積りまでの流れと費用目安

スラウギPCサービスでは遠隔で確認させていただくか、必要なファイルをお送りいただければサンプルcsvデータをお渡しできます。
これまでですと40表以上で構成されている例が多く、CSV出力費用は15万円~30万円程度がボリュームゾーンです。(「.MDB」ファイルの数ではありません)

※追記 2023/10/2
記事にはしていませんが遠隔操作だけでデータ分析ならびに抽出作業も可能で、このところそのようなサポートも多いです。
お悩みでしたらご連絡くださいませ。

※追記 2017/3/14
金聖堂情報システムさんによるXPベースの『畜犬管理システム』移行作業において、csvデータ抽出を担当しました。

Windows10への移行は詳細解析してから正式なお見積りをお出しします。
まずはお気軽に電話、メールでご相談くださいませ。
皆様のお役に立てますように。

※追記 2016/2/5
MRDBは開発効率が非常に高いため、内部は想像以上の処理(プログラム)数と複雑な構成になっている事が予想されます。
そのためシステム移行にあたっては事前に現システムの十分な調査をお勧めします。

※追記 2018/4/10
MRDBの表データには半角カナや制御文字がデータ等に混入している場合がある点にも注意です。

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